私自身が子どもを欲しいと考えた頃、出生数120万人を割り込んだというニュースを見た記憶がありますので、ここ30年以内の間の出生数の減少は、さすがに深刻な問題だとは思います。
1990年代。
その頃出産年齢であった私がニュースを見て「そうかー、頑張って産まなきゃ」などと考えた訳がありませんし、「子どもが生まれないと自分の老後の保証も危うい」なんて発想すらありませんでした。
「赤ちゃんが欲しい」
それは、言わば本能のようなもので、理屈で説明できるほど薄っぺらいものではありません。
これは、先日実家で見つけた古いアルバムの中の一枚。
この幼い子は私の母。そして、今は亡き祖父と祖母です。
母は、五人兄弟の末っ子で、祖母が40代半ばでの出産した子です。
昭和19年生まれの母。時は第二次世界大戦の最中。
先のことなど分からない。
社会がどうなるかなど、なんの保証もない。
すでにいる子どもたちや家族のことだけでも大変だったはず。
この後、高度成長期が待っていることなど知る由もない。
これ以上、子どもを持たない選択肢はあっただろう。
それでも、祖母は母を産んでくれた。
そして、私はこの世に生まれてくることができた。
赤ちゃんが欲しい、命を繋いでいきたいという本能を大切にするために、社会が何ができるのか。
先をいく私たちは、何をするべきなのか。
理屈ではない何か、が抜けているのかもしれません。
そして、私一人でできることなど知れていますが、一人でも多くの「赤ちゃんが欲しい」の本気の願いを叶えるべく、未来の新たな命に繋いで行くために本気でサポートしてまいります。
出生数70万人を割り込んだというニュースをうけて
