相談を受けていただいている方はご存じかと思いますが、妊活のための対策には漢方薬よりも「食」や「栄養素」を大切に考えています。
例えれば、美味しい立派なりんごを実らせたいと考えた時・・・
上手に日が当たるように木の選定や葉っぱの処理なども、もちろん大切ですが、木が植えられている土壌が枯れてしまっていては仕方ありませんよね。
木本体、さらに実まで届くだけの栄養が土から吸収されなければ、美味しい立派なりんごは期待できません。
同じ自然界に生きる人も同じ。
問題となっている部分だけを治療し、整えてみても、体をつくるしっかりとした栄養が入ってこなければ、まさに根本から整うことは期待できません。
では、体が整う栄養とは?
生きる上で欠かせない5大栄養素は、たん白質・糖質・脂質・ビタミン・ミネラル。
現代人はたん白質・糖質・脂質は過多で、逆にビタミン特にミネラルが足りないことはよく知られています。
「ビタミン」と言われると、ビタミンBやビタミンCなど果物によく入っているイメージで想像つきやすいかと思いますが、では「ミネラル」って結局なに?に簡単にお答えします。
「ミネラル」とは、人の体を構成する4元素(酸素、炭素、水素、窒素)以外の元素のことを言います。
具体的には、カルシウムや鉄、マグネシウム、亜鉛、カリウム、塩素、セレンなどのことを言います。
ミネラルは、人の体の約3.5%を占めていて、骨などの材料になります。
また、新陳代謝やエネルギー代謝にも関わります。
なかでも亜鉛とマグネシウムは、特に不足していることがわかっています。
亜鉛は細胞分裂に欠かせないミネラルですので、不足すると新しい細胞を作る力が衰えます。
察しのよい皆さんですので、私がなぜ妊活をする奥さんとご主人に亜鉛をおすすめするか、お分かりいただけましたね。
その他にも、ミネラルはあらゆる人体の働きに関わっていますので、またの機会にお伝えできればと思いますが、今回はこのあたりで。
ここまで、読み進めていただき、本当にありがとうございました!